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MovableTypeはCMSです。

Movable TypeはCMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)です。ウェブサイトのコンテンツを管理するためのツールです。

MovableTypeには、いくつかのプロダクトがリリースされていますが、基本的にMTタグを使った独自のテンプレートにより、静的ファイル(HTML等)を生成するコンテンツ管理システムです。

ウェブサイト内の目的ページを生成することが出来るテンプレート、ユーザーが独自にサイト内で利用する変数を追加出来るカスタムフィールド、サイト公開時に使用するJavaScriptやCSSなどのスタティックファイルなどを一まとめに定義したテーマを使用する事で、エンドユーザーでウェブサイトを公開できるシステムです。

CMSの整理

当社が、初めて利用を始めたMovableTypeはのVer3でした。その頃は、一般的にCMSとは呼ばず「ブログツール」と呼ばれていました。

実際にMovable Typeを使い始めて、「プロフェッショナル ウェブサイト」などのテーマを元に試行錯誤を繰り返し、最終的に自社で独自のテーマを作成する事で、Movable Typeを使った自社サイトの運用や、お客様へのサービスを始めるようになりました。

その後、Ver積み重ね、今ではVer8となり、SixApart社もMovable TypeをCMSとして提供しています。

一方、無償で使えるシェアNo1のWordPressや、ほかにも多くのCMSもリリースされています。どのCMSが良いか、メリット・デメリットを公開しているサイトもありますので、当サイトとしてCMSの比較や、機能解説はしません。

以下に、一般的なCMSの利用時の目的・要件を記載します。

専門知識不要

HTML、CSS、JavaScriptなどの知識が無くても、だれでもウェブページの追加・更新などが出来る。

コスト削減

アウトソースが不要で、インハウス化できるのでウェブサイトの管理費が大幅に削減できる

スピーディー

社内でのコンテンツ制作が出来るので、公開までスピーディーに対処できる。

当社のCMS観

ウェブサイトでは、このように「簡単」「便利」「誰でも」「迅速」そして「コスト削減」と紹介しているケースが多く見受けられます。

しかし、スマートフォンの登場で、レスポンシブル、モバイルファーストなど、ウェブサイトのページの高機能化が進んでいます。

また、UXの観点からもウェブページ内のボタン色や、フォントサイズに工夫が必要になってきます。

高機能化に伴い、フロントエンドのJavaScriptなども必要になってきます。

レスポンシブル化

レスポンシブルに対応したコンテンツ作りの知識が必要になる。ページレイアウトごとのルールが必要となる。

当社は、当初独自のCSSでレスポンシブルを実装していました。デザインの変更が必要な際、CSSの知識を持たないエンドユーザーが「簡単にホームページを作れる」という要件から外れてしまいます。

そこで、情報の豊富なBootstrapをCSやJavaScriptのコアとし利用する方式でのサイト公開を始めました。Bootstrapはフロントエンドツールで多くのサイトで利用されています。レスポンシブルも、UIも一定の基準でエンドユーザーにも対処可能となります。

UX対応

UX(ユーザーエクスペリエンス)への対応も今どきのウェブサイトには重要な要件です。

ボタンの背景色と文字色のコントラストや、サイト内のフォントサイズは、UIのチェック要素です。

Bootstrapはフロントエンドツールの良さは、コンテンツ内のCLASSで、エンドユーザーでも背景色、文字色、フォントサイズの変更が可能なので、ツールでチェック後、改善を促されたコンテンツへの対処できます。

ページスピード

Googleは、ページスピードを重要視しています。Bootstrap5以降、脱jQueryでも、ページスピード悪化の要因になります。

コンテンツ内で、専門的に遅延読み込みなどを意識的に設定しても、普通では解消できません。せっかく静的ファイルを生成できるMovable Typeを利用しても、今どきのホームページには、難題が待ち受けています。

現実的に、コンテンツではカバー出来ない課題ですが、ホスティング環境を改善する事で、劇的にページスピードは向上出来ます。

最近のホスティング環境は、nginxというリバースプロキシサーバーを利用していますが、nginxに、gzip配信機能が備わっていますので、これらを利用する事で、ページスピードの改善が可能となります。

画像も、webp等の次世代フォーマットを利用したページ作りを意識する必要があります。Movable Typeは、webpフォーマットにも対応したCMSです。

インハウス化

上記の例を踏まえ、コンテンツのインハウス化を行う際、エンドユーザーがCMSを利用する作業を限定することが重要です。

CSSやJavaScriptなど機能やデザインは、可能な限りプロに任せて環境を整備し、エンドユーザーは、コンテンツ内で対処できる範囲で、多様な公開ページを作成する事が重要です。

これらの要件を満たす環境を整備済みのCMSを利用し、エンドユーザーは、自社の発信すべき情報を整理した上で、コンテンツ化する作業に特化することが、CMSを活用する事につながります。

Movable Typeは、このようなコンテンツインハウス化に最適な環境を整備しやすいCMSです。

まとめ

エンドユーザーとして、ウェブサイトにコンテンツページを公開する。この目的だけであれば、無償、有償を問わずCMSは豊富に用意されています。

オンラインプレゼンスの強化につながるウェブサイトの活用には、「誰でも 簡単に 出来る」だけで始めると結果に繋がらない事もあります。

CMSを導入する上で、役割を明確化し、初期費用が必要となる要素と、エンドユーザーで対応できる要素を整理し、「導入前に抑えておくべきこと」、「導入後に対応すべきこと」を把握することが重要です。

当社の経験から、Movable Type+Bootstrapであれば、エンドユーザーでも多彩な今どきのコンテンツを公開する事は可能です。